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ひと休みして、また歩き出そう

WEBデザイナーを目指すには資格は必要か? ~ 試験勉強より実践が大切

WEBデザイン系の資格は、就職にはイマイチです

20年位WEBデザイナーを続けていますと、この世界を目指して勉強している人たちに会う事もそれなりにあります。

 

サンプルのWEBサイトを制作したり、バナーをデザインしたりしている方が大半なのですが、その中で一部、資格取得に拘っている方がたまにいます

 

「webクリエイター能力認定試験」や「ウェブデザイン技能検定」がそれに当たるのですが、こうした資格取得に重きを置いている方に共通点として、

 

「資格がないと採用されない」とか「(上記の)資格を2つとも取っておかないと…」と考えているようなイメージが私にはあります。

 

資格の運営団体の方たちにはちょっと悪いのですが(💦)、こうした資格はほとんど就職に役に立たないと私は考えています。

 

導入レベル(3級など)では簡単すぎる感触ですし、それ以上のレベルであっても、あまり実践的な印象がしませんでした。

 

WEBデザイナーとして就職を目指すのであれば、やはり選考に出すための作品づくりが何より大切です。

 

試験勉強の暗記などで時間を使うよりも、一つでも多くバナーをデザインしたり、(架空の会社などの)サイトをコーディングで組上げる方が、はるかに有意義です。

 

今回、「webクリエイター能力認定試験」&「ウェブデザイン技能検定」で公開されている過去問を大まかにチェックし、その中で私が感じたことを以下に記してみます。

 

「webクリエイター能力認定試験」「ウェブデザイン技能検定」で感じたこと

用語はそんなに大事ではない

私も過去問等を実際解いてみましたが、用語の間違いは幾つかしました。

 

間違えておいて何ですが😅、現場では割と皆、厳密に用語を使っていないことが多いです

 

「キーカラー」と「アクセントカラー」、「利用規約」や「プライバシーポリシー」など、間違えながら使っている人多いと感じます。

 

私も「キーカラー」と「アクセントカラー」は、どちらがどちらか分かりません。でも特に調べたりしません。

 

別段調べないでも仕事になるから(胸張って言える事でもないですが😅)

 

特に現場に入りますと、その会社で使っている用語なども出てきます。さらにそれをアルファベット3文字にしたり(DAIGOのごとく🎤)。

 

用語を間違えても、意味が通じないというのは稀です。「なんか違う」と思えば聞き直して認識違いに気付けば良いだけですし。

 

用語を厳密に覚えていないと通用しない職場というのは殆どないというのが今までの感触です。

 

すぐに必要な知識以外の設問が多い

より上位の試験(2級以上やエキスパート)になると、WEB制作の知識というより、IT全般の知識を問われるような出題が多いように見受けられました。

 

ネットワークエンジニアの試験で問われるような内容(プロトコルサブネットマスクなど)や、PHPなど内容が出題されていますが、WEBデザイナーであればまず必要ない。

 

ひとまずWEBデザイナーを目指すのであれば、「WiFi設定」や「LANケーブル」をつなぐ位の知識レベルでOKだと考えます。

 

それ以上の知識が必要そうであれば、ヘルプデスクへGOです。

 

もちろんITの基礎知識はあるに越した事はないでしょうが、「WEBデザイナーとして働く」を最優先に考えるのであれば、特に今は必要ない知識となるでしょう。

 

「言われた事だけをやる」実技

実技試験の内容もざっくり見てましたが、「指示を出されて、ただそのままに作業をする」というような印象でした。

 

「カラムの横幅を300pxに設定してください」「文字色を#ff0000にしてください」「metaタグに指定のテキストを入力してください」というような。。。

 

はっきり言いますが、現場ではこうした細かな指示が一から全部出るようなことは、まずないです。

 

「言われたこと以外はするな」というような会社もあるかもしれませんが、基本は自分の頭で考えて動く必要があります。

 

  • 「500pxにしたら、レイアウトが崩れたので400pxにしてみました」→ 単に「崩れました、どうしましょう?」では、ちょっと頼りない;

  • 「ここの文字色変えたら、別のページのあの個所も同じように変えた方がいいな」

  • 「指示は『ドロップシャドウ』だけど、画像の大きさを変えればもっと目立つかも」

とにかく自分の頭で考えてみる。そして試す

 

コーディングであれば、いろいろピクセルなどの数値を変えてみたり、デザインであれば、レイアウトを他に試してみたり。

 

手数を増やすことで、実践的感覚が身に付きます。

 

試験の指示通りに作業をしても、なかなか力にならないです(色々試すと、試験の場合は落第するかもですが💦)。

 

WEBデザイン系資格の活用法

以上見てきたように、「webクリエイター能力認定試験」や「ウェブデザイン技能検定」は、あまり就職には有利にならないと考えています。

 

では、どんな人に向いているかと言いますと、2級以上の上位資格の場合に限った話にはなりますが、

 

ある程度(数年位)の経験があるWEBデザイナーになるでしょう。

 

前述のように、PHPやネットワークなどの「周辺知識」に関する問題も出題されますので、数年以上の経験を経て、IT全般を学ぶ精神的余裕がある人向けであると思います。

 

私もデザインの世界に入った時は、目の前のデザインやコーディングの技術向上で精一杯。

 

今すぐ必要な技術に集中し、周りの知識を得るような余裕はまるでなかったです。

 

ある程度のキャリアを重ね、リーダーや上司になるような方が取得するには、ニーズが合致するでしょう。

 

あと、官公庁と仕事をする機会が多いWEBデザイナー

 

資格はある種、「目に見えやすい成果」ですので、お役所の人たちには受けが良い印象です。

 

視覚を取得し名刺などにプリントしておくと、説得力が増すでしょう。

 

まずは、とにかく作品づくりで試行錯誤しよう

 

以上のように、WEBデザイナーには資格が必要か否かを見てきました。

 

未経験でWEBデザインの世界に飛び込むなら、やはり一にも二にも実践です。

 

就職用のWEBサイトやLP(ランディングページ)あるいはバナーを、「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤して作り上げる

 

それが一番、実になります👍

 

「この資格を取ったら、次はあの資格を取らないと」という人もたまにいます。

 

でも酷な言い方になってしまいますが、どうしても「一歩先に踏み出せずにいる人」のように私は感じてしまいます。

 

コーディングで、わざと変な数値を入れてみてレイアウトを崩してみたり。

 

デザインで、「こんな色遣いしないだろう」というようなバナーを作ってみたり。

 

そうした繰り返しは、試験で正しい答えを得るより、ずっと有意義なものです。

 

 

sieta

ECで働くWEBデザイナーに必要なスキルとは? ~ Photoshopはマストです

ECの現場でWEBデザイナーとして働く魅力

私のデザイナー人生はと言いいますと、制作会社ではなく事業会社でのキャリアが大半なのですが、その大部分をEC(Eコマース/通販)の世界で過ごしてきました

 

約10数年、数社のEC事業会社で経験を積んできた過去があります。

 

ECにおいてWEBデザイナーのメイン業務は、ネットショップ内のバナーやLP(ランディングページ/特集ページ)を制作したり、商品の画像調整やメルマガ作成などになるでしょうか。

 

また、上記のようなデザイン業務の他に、周辺業務にも携わる機会があります。

 

棚卸などの倉庫作業や、発送・梱包。
商品画像の撮影に、カスタマーサポート、さらには海外出張まで。

 

勤務先の規模にもよるのですが、小規模のメンバー構成ですと、どうしても周辺業務が多くなるものです。

 

元々落ち着きのない性格で、ずっと座って作業するのが苦手なデザイナーである私。

 

デザインに詰まったり、飽きたときなど(多分本当は飽きちゃダメなのですが💦)、息抜きのような感覚だったり、何か新鮮さを求めるべく率先して周辺業務に参加していたというのもあるでしょう。

 

そんなEC業界でのWEBデザイナーですが、以下のような醍醐味があるかと思います。

 

  • 売り上げなどの数値が出るので、成果がわかりやすい

  • 制作技術以外にも、幅広く学べる

  • 制作会社より、業務がハードではない

 

とりわけ、自分が制作したバナーやLPなどで商品が売れると、すごく充実感もひとしおです😆

 

この記事に辿り着いた方の中には、ECでのWEBデザイナーに興味を持っていたり、就職先に検討している方もいらっしゃるかと思います。

 

本稿では以下において、私がEC業界のWEBデザイナーをする上で、有利または必要と感じたクリエイティブスキルを紹介していきます。

 

ECで必要だと感じたクリエイティブスキル

必要度を★の数で表示しています。

Photoshop ★★★★★

まず何より、後にも先にもPhotoshopです。

 

バナーやLPの制作はもちろん、商品画像の調整などでも使用しますので、ある程度習得しておくと、非常に武器になります。

 

「ある程度習得」と書きましたが、左程広範な技術を必要とはしません。

 

画像の切り抜きや画像の色調補正などを使いこなせるのが、最低限求められるレベルであると感じています。

 

例えば扱う商材が食品の場合、ほんの少し赤みを足して「おいしそうに見せる」といったテクニックが必要とされるでしょう。

 

Illustrator ★★☆☆☆

どちらかと言えばDTP(印刷物のデザイン)の世界で活躍するIllustrator
WEBデザイン、特にEC業界ではあまり活躍する機会が少ないというのが印象です。

 

使う機会があるとすれば、ブランドやメーカーのロゴデータを開く時(データを開いたら、コピーしてPhotoshopに貼り付けて作業)、などでしょうか。

 

あとは、フリーのイラスト素材などをダウンロードして編集する際などがありますが、いずれにせよベクターの操作にある程度慣れていれば、とりあえずはOKだと思います。

 

コーディング ★★★☆☆

コーディングに関しては、それ程高度なコーディングは要求されない事が多いでしょう。

 

WEBサイトを構築するような技術は求められるケースは少なく、一枚物のランディングページ(LP)などが制作物の中心となります。

 

さらに言えば、以前のLPのコードを使い回して制作するような場面や、極端なケースですと、イメージマップ(簡単にリンクが追加できる)で済ましてしまう、なんて事もあるのです。

 

また、商品ページについても管理画面に必要事項(商品名、価格、コメントなど)を入力して出力するような業務になっており、この場合もコーディングとは無縁です。

 

高いコーディングの技術があるのも、それに越したことはないですが、「コーディング技術をバリバリに活かしてみよう」などと考えて入社すると、ちょっと拍子抜けしてしまう方もいるかもしれません。

 

撮影 ★★☆☆☆

「外に出てロケ」となってくると、また話は別ですが、
小さな撮影セット(テントのようなやつ)を使って、ちょっとした商品が撮影できるのも戦力になります

 

私もアパレルのECに在籍していた時、靴やベルト、バッグなど(いわゆる「小物」)の撮影をしていた経験があります。

 

絞りやシャッタースピードなども軽くかじった程度(即ち、あまり理解していない😅)で、オートフォーカスでパシャパシャ撮りまくってました。

 

日々カメラの品質も向上しているので、小物程度であれば結構それでもいけますw

 

デザイナーにはカメラ好きの人も多いというのが私の印象です。
「見せ方」の勉強にもなりますし、もし機会があったら進んでやってみるのも手です。

 

ライティング ★★☆☆☆

メインのキャッチコピーなどを担当する場面は少ないかもですが、個々の商品コメントやバナーのテキストなどを考える機会は、それなりにあるものです。

あれやこれやと盛り込み過ぎず、一つの主題を目立たせるアプローチは、デザインのそれにも通ずるものがあります。

 

あと文章表現には、意外に落とし穴があるものです。

 

「最高」や「絶対」とか簡単に使ってしまう事もあったり、
アメリカに渡米」など、割とやってしまうものです💦

 

ブログのような長い文章は書かないにせよ、簡易的な校正ができたりするのは、ECにおいても貴重な人材です。

 

クラウドソーシングの大手「クラウドワークス」には、「Webライター検定」があり3級であれば無料で受験できます(要会員登録)。

 

WEBライターを目指していなくても、クリエイティブの基本として受験してみるのも良いかと思います(私も持っています。一度落ちましたが😅)。

 

「デザインで早く仕事がしたい!」と思ったらECがおすすめ

以上、数社のECにて勤務してきた私が感じた、「ECにおいてWEBデザイナーに必要だと思うスキル」について記してきました。

 

結論になりますが、何と言ってもまずはPhotoshopだという事になるでしょう。

 

WEBデザイナーを目指している方の中には、「デザインとコーディング、どちらを身に付けた方が良いか」と考えている方もいるかと思います。

 

EC業界を目指すのであれば、ひとまずPhotoshopを優先した方が良いです。

 

ポートフォリオに関しても、あまりコーディングには凝り過ぎず、バナーデザインを多めに作っておいた方が、採用側にも受けが良いと考えます。

 

制作会社希望の方でも、「とにかく実務経験を積みたい」とするならば、まずはPhotoshopの腕を磨いてECの企業に入社。
働きながらコーディングのレベルを上げていく、といったキャリアもありかと思います。

 

ECは今後も拡大が見込まれる業界です。

 

私の住む街にも、大きな物流倉庫が建設されており、ますます活気があふれる世界になると思います。

 

そうした業界でWEBデザイナーとして働く事に、大きな将来性と可能性を感じずにはいられない私なのです。

 

 

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WEBデザイナーですが、ほとんど残業なしです ~ クリエイティブを求めて街に出よう

自分が納得できない残業はしたくない

WEBデザイナーって、残業が多そうなのが心配なのですが…」

 

WEBデザイナーを目指して、勉強中や就活中の人たちからよく訊かれることがあります。

 

毎日のように深夜までの残業が原因で、体を壊したり、メンタルを病んでしまわないか。

 

私自身、WEBデザイナーを目指していた頃、そんな不安を抱きつつ勉強をしていたものです。

 

確かに「クリエイティブ業界」というのは、夜遅くまで働く、あるいは徹夜続きといった印象があるのは確かでしょう。

 

働き方改革」といった風潮もある昨今、クリエイターのワークスタイルも少しずつ変容してきているのかもしれませんが、まあ変わらない会社は変わらないでいるのかもしれません。

 

私にも、非常に残業が多かった時期があります。

 

これまで数社の制作会社に在籍しましたが、その内のある一社が非常に苦痛でした。

 

平日ずっと23時半頃まで、残業を「押し付けてくる」会社でした。

 

「何となくパッとしない」などと言って際限なく修正を出したり、「時間があるから」と言っては業務を増やしてくる会社だったので非常に不満が溜まった記憶があります。

 

残業には、「耐えられる残業」と「耐えられない残業」があると考えているのですが、上記は明らかに後者。

 

「少しでも時間がある限り、良い成果物を目指して頑張る。siesta君もその方が、良いよね?」などと言ってくる社長にも共感できず、さっさと退職させていただきました😅

 

自分が想いを掛けたいと思わない人や制作物に、時間なんか割きたくない

 

PCの前で作業している以上に、もっとクリエイティブとして大切なことがある。

 

「旨いもん食べに行きたい」「映画観たい」「夜の街をフラフラしたい」w

 

やらされ残業をやる位なら、そうした事に時間を宛てたい。

 

そうした経緯もあり、できるだけ残業の少ないワークスタイルを選ぶようになったのです。

 

WEBデザイナーで残業を少なくする働き方

WEBデザイナー長時間労働になってしまいがちなのは、「制作会社で正社員」というのが最たるケースだと考えています。

 

要は、この「制作会社」「正社員」から、できるだけ離れたワークスタイルを選ぶことがキーとなってきます。

 

事業会社で勤務する

制作会社のデザイナーより、事業会社でのデザイナー(インハウスデザイナー)の方が残業が少ない傾向にあります。

 

かくいう私も約15年以上、事業会社でデザイン業務に携わっており、制作会社で働くのとはまた違った充実感を得ています

 

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事業会社は「制作する」のが仕事ではなく、「制作した物を使って稼ぐ」仕事です。

 

遅い時間まで掛かって、何が何でも高い完成度の成果物を作るというような働き方は、そこまで望まれていません。

 

「WEBサイトのリニューアル」といったような業務をする事もおそらく稀でしょう(そうした業務は、外部の制作会社に発注する)。
したがって、ローンチ前の徹夜なども無縁であると思います。

 

派遣デザイナーという選択

派遣社員は正社員よりずっと時間的に拘束されません。

 

残業が発生する場合もありますが、残業代がしっかりと計算されて支給されますので、場合によっては「みなし残業代込」の正社員より高い給与になるケースもあるでしょう。

 

正社員より簡単な業務をアサインされるケースはありますが、チームのメンバー構成によっては、社員と同等あるいはそれ以外のスキルを求められる事もあります。

 

正社員がディレクター集団で、デザイン業務は派遣社員に任せられている、といった職場も存在します。

 

デザインスキルの良し悪しは、正社員か派遣社員かなんて関係ありません。「派遣だから」なんて自分で枠を狭めないで、どんどん活躍することだって可能です。

 

会社の「やりがい搾取」に潰されないために

以前働いていたデザイン事務所で、WEBサイトの構築業務を担当した時だったでしょうか。

 

時間外労働(残業+土日出勤)が月180時間になった事があります💦

 

ただ、自分の判断で動けていた事、日々出来上がるページと共に自分の成長を感じられていたという想いがあったのでしょう。

 

当時まだ若かったのもあり、さほど苦にはならなかったです(でも「もう一回やれ」と言われたら断ると思う😅)。

 

冒頭で触れました「残業を押し付けてくる」会社とは、疲れ方が格段に違っていました。

 

こうした業務に対する想いというのが、残業に耐えられるか否かのファクターになることもあるというのも事実でしょう。

 

しかしながら、「やりたい事をやっていれば疲れない」というのとも、また違うと考えています。

 

体力的な面において、個々人に差異があるのは当然です。

 

加えて、別に毎晩遅くまで仕事したからって、必ず良い制作物になるという訳でもないでしょう。

 

「とてもクリエイティブな能力を持っていたが、体力面で恵まれず、過重な労働で潰れてしまった」というような人が、これまでの時代の中で、もしかしたらいたかもしれない。

 

今日の「働き方改革」や、多様なワークスタイルの実現で、もっと自信のクリエイティブを発揮できる時代が来ると良い、なんて考えたりしています(商売敵が増えるけど😅)。

 

 

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コーディング嫌いのWEBデザイナー、そんな私の生きる道 ~ けっこう何とかなります

なぜ、コーディングに悩まされなければならないのだろう

かれこれ20年位WEBデザイナーを続けてきたのですが、今でも全く胸を張って「できます!」と言えない業務があります。

 

それは、コーディング(HTMLとかcss)💀

 

コーディングが好きなWEBデザイナーも多いと思うので、あまり強くは言えませんが、
正直なところ、

 

何が楽しいんだ、あんなもん!

 

というような感じでなのす(さすがに「どうかしてるんじゃないか」とまでは言わないようにしておきます😅)。

 

とは言っても、WEBデザイナーとして働いている以上、コーディング業務を完全に避けることは難しいというのも事実。

 

できるだけデザイン業務よりの職場を選んできてはいますが、
たまに振られる、「がっつりコーディング業務」には背筋がゾクッとする思いです。

 

いつも一発で思ったような表示にならない → ズレが生じる理由がわからない → ネットで調べても、解説がよくわからない。。。

 

絵とかの表現が好きで入ったこの世界(だったと思う)、何でよく分からん言語や数値に頭を抱えなければならないのだろう。

 

「やらないでいいなら、やりたくない」というのが、私にとってのコーディング業務なのです。

 

過去に培われた苦手意識

こんな私の「コーディング苦手意識」は、デザイン業界に入った約20年位前に遡ります。

 

当時、「ブラウザ戦争」なるものがありました。

 

ブラウザを開発する各企業が、HTMLの解釈に独自の開発を追加して、自社ブラウザのシェアを広げようとしていた時代です。

 

当時、クライアントのWEBサイトを構築していた私は、こうしたブラウザ毎に生じるズレに夜な夜な悩まされていました

 

まさに、「こっちを押し込めば、あっちがぴょこっと飛び出す」ようなイメージでしょうか。

 

ちょうどcssが出始めていた頃だったのですが、なかなか表示が安定せず、従来のtableタグコーディング(懐かしい!)をハイブリッドで盛り込んだりしていました。

 

中でも、Macintosh版の「Internet Explore」は狂気でした🚑

 

作業中、「俺、悪くねーじゃん」と何度思ったことでしょう😅

 

現在の「Google Chrome」や「Microsoft Edge」は、こうしたブラウザ間のズレがほぼ無いようですが、どうも私のコーディングに対する苦手意識は、今日になっても払拭されずにいます(相当トラウマになっているようです;)。

 

すぐ忘れる

前項で記したような苦手意識に加えて、「あまり(コーディングに)興味がない」というのもあるようです。

 

業務として対応しなければならない場面も当然あるので、しょうがなくやるのですが、出来れば出来たで、けっこう面白さを感じる時もあります。

 

ですが、基本的にデザイン制作の割合が多い私の業務内容。
たまにコーディング作業の依頼が来ても、すっかり忘れてしまっている。

 

特にcssの疑似要素(「:before」「:after」etc)など、まさに記憶喪失なのかという惨状なのです;

 

コーディング苦手デザイナーである私の生存戦略

レベルの高いコーディングが要求される職場では通用しない、と考えている私。

 

そんな私が意識している「働き方のポイント」を挙げてみました。

 

ECサイトでのWEBデザイン業務を選ぶ

事業会社でのWEBデザイン業務の場合、コーディングのレベルが緩い傾向にあります。

 

特にECサイトでの仕事を選ぶと良いでしょう。

 

ブラウザによって多少表示が崩れたりしても、「問題ない」と判断されるケースが多いです。

 

極端に言えば、「買えればいい」という考え方です。

 

加えて、「WEBサイトを作る」というより、「WEBページを作る」のが業務のメインです。

 

数ページにわたる構造物ではなく、一枚物の特集ページ(LP/ランディングページ)制作が主たる業務になりますので、そこまで高度なコーディング技術は問われません。

 

ディレクションに少し首を突っ込む

コーディングが得意でない分、他の分野で存在感をアピールする手段と言えるでしょうか。

 

ディレクション」と言っても、アートディレクションのような類ではなく、進行・管理といったイメージです。

 

自分の業務だけでなく、プロジェクト全体を俯瞰し、スケジュールやコミュニケーションを意識して働くといった事になるでしょうか。

 

デザイナーは自分の業務に集中し過ぎてしまう人もいるので、周りが見えるデザイナーがいると、心強かったりします。

 

私は小さなデザイン事務所に在籍していた頃、デザイナーという立場だけでなく、ディレクターやプロデューサー的に仕事をしていた事がありますが、思えばこうした経験が下地になっているのかもしれません。

 

DTPへの対応

グラフィックデザインの経験もあったので、「守備範囲」をよりデザイン側へ広げていく手段を採りました

 

WEBデザイナーとして勤務していて、DTPの案件をアサインされる事があります。

 

ECサイトでいえば、「簡単なノベルティグッズを作りたい」というような話が出てくることも、ままあります。

 

私の経験上、DTPができるWEBデザイナーはあまりいないという感触です。

 

コーディングが苦手な分、他の方法で「選ばれる」ことを模索しています。

 

大きな規模の職場を選ぶ

あとは、制作スタッフを多く抱えている職場です。

 

この場合ですと、完全に分業制になっており、デザインとコーディングが確り分かれています。

 

こうした職場であれば、コーディングが振られる可能性は非常に低いので、精神的にも楽です(いつ振られるかとビクビクしなくていい)。

 

「苦手なものは、苦手」だと、割り切ること

コーディングが嫌いなWEBデザイナーの私が、いかにコーディングを回避して生き残ってきたかと書いてきました。

 

ちなみに、デザインとコーディング、両方ともすごくレベルが高いという人に、ほとんど会ったことがないです。

 

もちろん、いないことはないと思いますが、「どちらか一方が強い」という人が大部分ではないかというのが、これまでの私の実感です。

 

苦手なことを克服する、というのも一つの手段ですが、
今持っている強みをさらに伸ばして、周囲のデザイナーとの棲み分けを図ろうとするのもまた一つの道です。

 

苦手なら苦手であると認めてしまう。
認めたら、必要以上に追いかけない。

 

コーディング業務に対しては、私はそんなスタンスを取っています。

 

(何しろ「習得できた」と思っても、本当にすぐ頭の中から出て行ってしまうので😅)

 

 

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私がインハウスのWEBデザイナーを選んでいる理由 ~「興味の範囲」が活躍のカギ

15年以上、事業会社でデザイナーとして働いています

WEBやDTPのデザイナーとして働くのであれば、大抵はまず会社員かフリーランスを選ぶことになるでしょう。

 

前者であれば、正社員や派遣社員、アルバイトなどとなっていくのですが、「働く先の会社」という観点からすれば、また別の分け方ができます。

 

制作会社か事業会社か、ですね。

 

私の場合、キャリアの最初数年間は制作会社、残りの十数年を事業会社、いわゆる「インハウスデザイナー」として働いてきました

 

理由としては、当時勤務していた制作会社で嫌な目に遭い、「ちょっともう疲れたな。『ズバリ制作業務』というより、制作技術を生かせる会社に行こう」と思い立ち、アパレル企業のEC(Eコマース/通販)部門に入社したのがきっかけです。

 

この「事業会社でのWEBデザイナー」という働き方が存外自分に合っていたのでしょう。

 

その後、10社近く職場を転々としてきましたが、ずっとインハウスデザイナーという働き方を選んできました(エラく転職してるな、というのはここでは置いといてください😅)

 

インハウスデザイナーを続けてきた理由

インハウスデザイナーが私にマッチしていたと感じるのは、大体以下の理由です。

様々な背景の人が集まっている

大学や専門学校を卒業している人が多いと思うのですが、学部や専門分野が皆様々です。

 

あと年齢も幅広い😲

 

上記で紹介したアパレルのEC部門には、10代の若者もいれば70代の方もいました。

※70代の職員の方は、そこらの若い職員よりもデジタルを結構使いこなしていた。

 

当然、いろんな価値観が混ざり合う世界になります。

 

美術系の若者が多数を占める制作会社とは別世界で、新鮮さと同時に制作会社にはない活気を感じた記憶があります。

 

数字で見える達成感を分かち合える

ECでの売り上げ記録を更新したり、キャンペーンでのユーザー数獲得など、チームなどで喜びを分かち合える瞬間は、本当にシビれます。

 

制作会社でも、制作したサイトが公開されたりするときは喜びがあると思いますが、私の場合には、数値で現れる結果により喜びを感じるようです。

 

WEBサイトを制作する事自体より、制作したWEBサイトで何かをする(物を売る・人を集める)事の方に、私の関心が向いているのかもしれません

 

幅広い業務を経験できる

私の性格としましては、落ち着きがない方です。

 

あまりじっと座って作業するのが得意ではないです(何でデザイナーになったのか謎です😅)。

 

EC部門に在籍していた際には、メインのWEB制作業務の他に、いろいろな業務を経験してみました。

 

商品の発送・梱包に始まり、商品写真撮影、倉庫に行って棚卸、仕入れのため出張(アメリカ)etc…。

 

楽天などのショッピングモールに出店していた会社だったので、年始のカンファレンスに行って、やたらと名刺を配りまくったりw

 

同僚のデザイナーの中には、他の業務を敬遠する人も少なからずいましたが、「何事もクリエイティブのヒント」と考えてた私は、頼まれなくてもやってました

 

拘りが強すぎない

制作に携わる人によっては、「1ミリ(あるいはピクセル)のズレも許せない」という方もいらっしゃるかと思います。

 

しかし私は、そこに拘らなかった

 

いや、拘れなかったというべきでしょうか😅

 

基本的に、購入ボタンがちょっと中心からズレてたりしても、
「押せればいいじゃん。別にそれで売れなくなるわけじゃないし」というマインドなのです。

 

逆に細部に拘り過ぎて、完成が遅くなったりするのは、事業会社(特にEC)の場面では歓迎されません

 

こうした感覚も事業会社の水に合っていたと感じています(制作会社では怒られると思います)。

 

過度な残業がない

ここまで言ってしまって良いのかと戸惑いもありますが、私はそんなに「デザイン大好き人間」ではないようです💦

 

前項でも記したように、「時間の許す限り良い制作物を目指す」という感覚も薄い(「本当に大丈夫か?」と、書いてて段々うすら寒くなってきましたが;)

 

制作会社と比較して、事業会社の場合は納期も緩めのケースが多いです。

 

「何が何でも期日に間に合わせる」というようなムードではなく、「頑張っても終わらないなら、延期しよう」というような柔軟性を持っているのが特徴です。

 

そうした事もあり、過重な長時間労働などは発生しにくい土壌であると言えます。

 

このようなワークライフバランスの良さも、私がインハウスデザイナーを選んでいる理由といえるでしょう。

 

インハウスデザイナーとして働くときに大切な事

前章を踏まえて、事業会社でのデザイナーとして活躍できる条件は以下になるかと思います。

興味の範囲を広く持つ

WEBの技術以外へも視野を広げることができる事。

一つの事に集中より、広く興味を持てる事が大切だと考えています。

 

事業会社に入りますと、その会社が扱う商材などにも興味を持つことがとても肝要ですし、「どんな人がいて、どんな人たちが働いているのか」に関心を持てるかも大事です。

 

前述の繰り返しになりますが、クリエイティブのヒントはいろんな所に落ちています。

 

制作以外の業務を行う際、思考停止になって自分で考えて動かない、なんて事のないようにしたいところです。

 

会社の外にもデザイン仲間を作る

制作会社に比べ、インハウスデザイナーは技術向上が鈍くなりがちなのは否めません。

 

最新技術などにも触れる機会が少ないですし、活用する機会も少ないです。

 

加えて、作業も簡単なケースが多いです。

 

アプリ構築のような、難易度の高い作業は外部の制作会社に依頼し、我々インハウスデザイナーは、納品されたデータを用いての簡単な更新業務といったケースもあります。

 

同僚も同じレベルであることが多く、納品されたデータを見ながら「これ、どうやって作ってるんだろう?」なんて言い合っていることもしばしば;

 

こうした時には、外部の勉強会に出席してみるとか、制作会社で働いている知り合いを作っておくと有効です。

 

事業会社のWEBデザイナーは技術偏重的な仕事ではないですが、新技術へのアンテナを確保しておくことは大切であると言えるでしょう。

 

マッチするなら、そこにはエキサイティングな仕事が待っている

インハウスデザイナーとして10数年働いている私の観点から、事業会社でのWEBデザイナーについて語ってまいりました。

 

デザインに対するスタンス、価値観、性格などが合致すれば、非常に面白い仕事になる可能性が高いと言えるのではないでしょうか。

 

また、ECサイトでの制作業務などに携わり、周辺の知識を身に付けていけば、自分でネットショップを開くときのノウハウも獲得できます。

 

もし興味がおありでしたら、インハウスデザイナーへ挑戦してみるのも良いかと思います。

 

 

 

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WEBデザイナーが派遣で働くメリットとデメリット ~あらたな可能性を見出すきっかけ

 

私が「派遣」という働き方を選んだきっかけ

WEB/DTPデザイナーの仕事を、これまで20年以上続けてきましたが、キャリアの約3分の2を「派遣社員」という形で過ごしてきました

 

最初は正社員だったのですが、年齢を経るうちに中々、転職が決まらなくなっていったというのが実情です;

 

年齢以上に、私自身にも問題あったと、今になって思うこともあります。

 

何せ、当時は髪型などの身だしなみも気を遣わず、志望動機も特になし。

「『金が欲しいから』でいいじゃん」とか本気で思ってました😅

 

勤めていた会社も、給料が安く、仕事にも行き詰まり、おまけに人間関係もボロボロ。
とにかく「ここから脱出したい!」という思いしかなかったのです;

 

こうした事も原因にあったでしょう。
転職活動は全く上手くいかない(書類は8~9割通るが、面接でほぼアウト)状況で、だんだんと気持ちも追い詰められていきました。

 

「とにかく新しい一歩を踏み出したい!」
「人柄よりも、技術を見てほしい!」(今考えると、それも何だなとは思いますが💦)

そんな折に、派遣社員という働き方を選ぶことになりました。

 

「派遣デザイナー」を選んだ当初は、正直不安の方が大きかったです。

 

「簡単に契約を切られてしまうのではないか」「登録しても全く仕事がなかったらどうしよう」…。

 

正社員にこだわるのを止め、派遣社員の道を「えいやっ」という思いで踏み出しましたが、内心不安ばかりで飛び出したデザイナー人生。

 

でも今では、非常に大正解だと感じています

 

その後、派遣を通じて多くの実績とスキルを得ることができました。

 

あの時、派遣で働くことを決心できていなかったら、ずっとキャリアは停滞していたかもしれない。

 

今回は、派遣のWEBデザイナーとして長年働いてきた私が、その利点と欠点を紹介していこうと思います。

 

派遣デザイナーのメリット

残業が少ない

まずワークライフバランスが良い、というのが挙げられます。

 

過度な残業は、ほとんどないと言って良いでしょう。

 

派遣デザイナーの時給は高く、残業代はさらに1.25倍。人件費などを気にする就業先であれば、定時で帰れる(帰らされる)ケースも多いです。

 

就業時間内はしっかり勤務して定時でスパッと退社。あとは自分の時間に充てるという生活も可能。

 

正社員時代に過重労働で体を壊してしまい、長い時間働くのが困難な方などもいるかと思います。
こうした人たちにも、ワークライフバランスの良さは魅力なるでしょう。

 

給与が高い

専門職である派遣デザイナーの給与は、事務職などの派遣社員より高い傾向にあります。

 

残業代に関しても、正社員のような「みなし残業代」などではなく、しっかり時間分支払われます。

 

ボーナスが出ない、という点はありますが、企業によっては正社員より高い給与をもらっているなんて事もありますし、長時間労働を強いられる傾向の強い正社員よりも、高い時間単価になる事も十分にあり得ます。

時給に関しては、高いスキルがあれば、さらに高給を狙えます。

 

「デザインもコーディングも、すごくレベルが高い」ともなれば、時給2,000円以上だって、軽く狙えます。

 

と、ここまで書いてきましたが、さすがに「年収500万円以上」となってくると、さすがに狭き門です😅

 

前項に記したように、派遣社員の働き方は自由な時間を確保しやすいです。

 

副業をしてみたり、投資をしてみたりなどで、収入を補うのも手かもしれません。

 

副業がしやすい

派遣社員就業規則は、正社員と比べ緩めになっているものです。

 

副業を認めている派遣会社も存在しますし、「申請すればOK」という会社もあります(審査で許可されないケースもあるので注意が必要)。

 

私の感覚では、大手の派遣会社より、小規模の派遣会社の方が副業を認めている場合が多いです。

 

副業に重点を置くのであれば、クリエイター専門の派遣会社から就業すると良いでしょう。

 

社会保険が完備

正社員と同様に、派遣社員にも各種社会保険が完備されています。

 

ただし、入社したタイミングから加入できる派遣会社は少ないです。
試用期間(大体1か月)を終えたタイミングからになるケースが大半でしょうか。

 

厚生年金を会社が折半で払ってくれるというのは結構助かりますし、国民健康保険は非常に高いです💦

 

フリーランスで相当稼いでいる、というようであれば話は別ですが、そこそこの稼ぎであれば、業務委託などより派遣社員の方が良い待遇になるのでは、というのが私の感触です。

 

場数を踏める

正社員で働いていますと、一社で勤める期間が長くなる傾向があります。

 

「一つの場所で長く働く」というのも一つの才能かもしれませんが、デザイナーであれば、「様々な業種のデザインに携わりたい」と思うのも自然ではあるでしょう。

 

派遣社員の場合、3か月や6か月(1年とかもあるらしい)という契約のスパンがあり、労働者の方でも契約を更新するか否かの選択をすることができます

 

「これまでと違う、他の制作物をやってみたい」や「もっと最新の技術に触れてみたい」などという想いを持っているのであれば、そうした企業に勤めるチャンスも得やすいでしょう。

 

「ブラック」の時に脱出しやすい

これも私の経験ですが、制作の仕事はブラックな企業が多い😅

 

サービス残業を要求された」「上長が怒鳴り散らしてくる」「事前に聞いてた業務内容と違う」etc…。

 

こうした会社に当たってしまっても、正社員だと中々抜け出せないのが現状。。。

 

でも、派遣社員ならば契約の切れ目、あるいは試用期間終了のタイミングで退職できます

 

ただ、中には「それさえ待てない!」「早く辞めたい!」なんて就業先もあるかもしれません。

派遣社員には仕事を紹介してくれた営業さん(カッコよく言えば「エージェント」)がいます。

 

契約が基本なので、なかなか期間途中に辞めるのは難しいのが通常ですが、営業さんには職場の状況を報告したり相談したりすることもできます

 

愚痴でも良いので、営業さんを頼ってみましょう。

 

時に、あまり事を表沙汰にしたくないのか、就業先の肩を持つ営業さんもいますが、その時は更にその先のコーディネーターを当たってみましょう。

 

派遣デザイナーのデメリット

仕事が単純な職場が多い

派遣デザイナーとして入社した場合、単純な業務ばかりがアサインされる職場が多いのは否めません。

 

「余計なことはしなくていい」というような雰囲気で、ただひたすら画像調整とか、HTMLタグのコピペ作業…、なんてこともあり得ます💦

 

さらに言えば、責任がある業務や機密事項の多い業務などは、どうしても正社員が担うことになるものです。

 

私自身、面談で「素晴らしいご経歴ですね~!」「こんな事もやってらっしゃったんですか~!」なんて言われて採用されたものの、バナーの画像差し替えや単純なHTML編集ばかりで、ストレスが相当たまった経験があります。。。

 

しかしながら、決して上記のような職場だけではありません。

 

MTGなどの参加も要求され、自分で判断して動く事を要求される就業先も存在します

 

ただ、「言われた事だけやればいい」のか「主体的に働きたい」のかは、個人の働き方に対する考え方の問題なので、前者を希望する方もいるでしょう。

 

どんな職場風土なのかは、実際入社してみないとわからないというのも正直な所です。

 

低い身分として扱われる

正社員と比較して、派遣社員が一段低い身分の人間として扱われてしまう職場もあります。

 

言葉遣いが横柄なことがあったり、何だか軽く見られたりするケースです。

 

「正社員になれなかった人たち」といった認識で、派遣社員側を見ているのでしょう。
どうもマウントを取ってくる会社があります。

 

実感としては、正社員毎に対応が違うというより、その会社全体あるいはその部署全体で、そうした風潮を持っているように感じています。

 

「他の人も馬鹿にしているし、自分もそうしておこう」といった、連鎖反応的な意識の広がりでしょうか;

 

人によっては、別段気にならない場合もあるでしょうが、私はすごく気になりましたw

 

ちなみに私は、
「正社員 > フリーランス > 派遣社員」という、謎のヒエラルキーのあった会社にいたことがあります。

 

フリーランスは専門家として一目置いているような印象でしたが、派遣社員への態度は酷かったです(フリーランスと、仕事内容は特に差はなし)。

 

「お前らなんぞ、上司に持った覚えはねーよ」と折を見て転職しました(彼らの前で口に出していったのではないですよ😅)

 

同じ職場が3年以上継続できないことがある

通常、派遣社員雇用契約は最長3年の有期契約になります。

 

どんなに気に入った会社であっても、派遣先の現場で「まだいてほしい」と頼まれても、原則3年で雇用契約は終了してしまいます。

 

同じ派遣先で3年以上働く場合には以下の方法がありますが、派遣先及び派遣元(派遣会社)の事情に大きく左右されてしまいます。

 

  • 派遣先で正社員として雇用される
  • 派遣元で無期雇用に転換される(派遣会社の正社員になる)

 

無期雇用への転換制度は、全ての派遣会社で導入している訳ではありません。

 

受け入れていたとしても、条件が様々であったり、選考がある場合もありますので、「派遣でも長く働きたい」という方は、情報収集が肝要です。

 

また、別の派遣会社で3年は働いた方を対象に、自社で無期雇用社員として受け入れる派遣会社も存在します。

 

「せっかく良い会社で働けているのに、3年で辞めなきゃいけないのはイヤだ!」

 

そうした場合でも、「制度だから」と簡単に諦めず、受け入れOKな派遣会社を探すのも一手です。

 

雇用の不安定性

派遣デザイナーが雇用契約を切られてしまうのは、単にスキルや職務態度だけではありません。

 

就業先企業の、業績悪化や部門統合による人員削減も大きな要因になります。

 

いくら制作スキルが高くても、関係なし。
もう、これに関しては「災難」と思う他ないです。

 

でもこの場合、そのデザイナーの実力とは関係のない話です。

 

「レベルが低いから契約終了です」という事ではないので、自分に落ち度はないと気持ちを切り替え、次の活躍の場を探しましょう。

 

収入の確保、あるいは実績作りに

派遣デザイナーとして長年勤めてきた私が思い当たる、派遣デザイナーのメリット及びデメリットを見てきました。

 

キャリアのあるデザイナーの方で、「もう正社員はいいかな」と思っている方には、選択肢の一つとなる働き方であると感じています。

 

派遣社員として働いて生活の費用を稼ぐ。
あとは趣味、副業、勉強など、自分の使いたい時間を確保する

 

もしかしたら私のように、あらたな可能性に踏み出すきっかけになるかもしれません。

 

一方、実務経験のないデザイナーの方にも、派遣の働き方はチャンスを与えてくれるでしょう。

 

画像加工や簡単なHTML編集などの比較的敷居の低い案件も、時給は低いですが仕事があるのも事実です。

 

とにかく現場に入り込むチャンスとして、派遣デザイナーからスタートするというのも一つの方法です。

 

クリエイティブ現場の空気に触れるというのは、とても大切なことです。

 

これは、正社員でも派遣社員でも同じです。

 

技術も大切ですが、それ以上にその場の空気に触れることが、クリエイターとしてのマインドを育ててくれます

 

もし貴方がデザイナーとして行き詰っていたら、派遣デザイナーという働き方でまた違う何かが見えてくるかもしれません。

 

 

 

siesta

事業会社で働く、無名の派遣WEBデザイナーです ~「人との出会い」が成長の糧

 

かれこれ20年以上、デザイナーを続けてきました

 

はじめまして。siestaといいます。
WEBやグラフィックのデザイナーです。

 

途中何度か辞めそうになったり、嘆いたり、立ち止まったりしながらも、なんやかんやで20年以上デザインに携わっています。

 

キャリアの始まりは、DTPの制作会社でした。
基礎も実績もない状態で何とか業界に潜り込み、師匠に怒鳴られながら(手はあげられてないですよ💦)数年間デザインを学んだ後、数社WEB制作会社を経て、その後は事業会社でWEBやDTPのデザイナーをしています。

 

制作会社よりも事業会社の方が自分には水に合っているといいますか。
加えて、キャリアの大部分が非正規(派遣や契約社員)です。
正社員で勤めた期間は結構少ないです(という訳で、あまりボーナスもらう機会は少なかった;)

 

「楽しい」というより、歯を食いしばってきたデザイナー生活

 

クリエイティブの世界というのは、非常にクセの強い人たちが集まっています


私を知っている人からすると、「あんたもそうでしょ」とか言われそうですが😅

 

足の引っ張り合い、周りを貶めることで自分を成り立たせようとする人、自分の好きな事しかしようとしない人etc…

 

「デザイナーをやってて、良かったことは何ですか?」なんてたまに訊かれたりするのですが、正直すぐには思いつかず。。。

 

一見、質の高い制作物を目指して業務を行うのがデザイナーの仕事、というイメージかもしれません。

 

でも実際は、周りの人たちとの関わりで、神経の大半を削られてしまう日々です(「そんなことはない」というデザイナーの方もいるかもですが)。

 

  • 謎のカースト制度を持ち出してマウントをとるディレクター 
    → 「ディレクター」というだけで何故か偉くなれるらしい

  • 同僚のデザインを只々貶し続けるデザイナー 
    → 問い詰めても、具体的な問題点は挙げらず、適当にはぐらかす

  • 「もっと向いている仕事探したほうがいいよ」なんて言ってきた上司
    → テメーもたいてい、大概だったりする

 

私の場合、上記に加えて「夢はいつまでも持っていてね」と言ってきた元プロや、「もっとまともな仕事に就け」と騒ぎ立てた両親との戦いでもありました。

 

こんなわけで、決して楽しく仕事をしてきたというのではなく、どちらかと言えば歯を食いしばってデザインしてきた感覚なのです。

 

良い人たちとの出会いが、自分を成長させた

 

上記のように書いてきますと、デザイナーという仕事にあまり良い印象を持たれないかもしれません。

 

しかし、自分がこうして仕事を続けてきたのには、やはり人との出会いが一番大きいと感じているのも事実です。

 

人が成長するには、節目節目でキーになる人との出会いがあるように思います。

 

  • デザインの世界への扉を開いてくれた最初のデザイン事務所の社長

  • 「責任はとるから任せろ」と、常に前に立ってくれたリーダー

  • 日々の制作物で、しのぎを削ったライバルたち

  • 「siestaさん借ります」と、食事に連れ出してくれたクライアント

 

彼らから掛けてもらえた言葉や、一緒に頑張った時間。
それらが今の私を形作ってくれる、欠けがたい「糧」なのです。

 

これからの人たち、そして、立ち止まっている人たちへ

 

WEBデザイナーになりたい」「WEBデザインをやってみたい」と、

考えている人は多いかと思います。

 

専業で目指している方もいれば、副業でやってみようと思っている方、あるいは定年後のセカンドキャリアとして考えている方もいるでしょう。

 

はたまた、一旦はプロになったけれど、残業が多くて体を壊したり、会社での人間関係が上手くいかず、迷ったり立ち止まってしまっている方もいらっしゃるかもしれません。

 

自分はテレビやネットの記事などで紹介されるような有名なデザイナーではないです。

 

どちらかと言えば「その他大勢」に属する存在ですし、そんなにスキルも高くない。

 

でもそんな自分でも、仕事に関するアドバイスや、再び歩き出せるヒントを少しは皆さんに提示できるとは考えています。

 

そんな、「事業会社で働く、無名の派遣WEBデザイナーのブログ」ですが、もしよろしければお付き合いいただければと存じます。

 

 

siesta