「フリーは向かない」と思っている私
現役WEBデザイナーの方、もしくはWEBデザイナーを目指している方の中には、「ゆくゆくは、フリーランスに!」と考えている人も多いかと思います。
会社から独立し、「自分指名」を得ながら仕事をするのは、ある種クリエイターにとっての「上がり」や「ゴール」のように感じられる事もあるかもしれません。
かく言う私も、フリーランスを目指していた頃がありました。
小さな事務所を設けて、信頼できるクライアントに囲まれ、ハードな仕事の合間に平日昼間のジムや映画館でのんびりと過ごす…。
そんな会社に縛られないワークスタイルを若い頃は夢見ていたのですが、今はちょっと(いや、かなり)考え方が変わってきました。
「ズボラな自分が、領収書やレシートを取っておけるのか!?」
「申し訳ないが、良いクライアントばかりじゃない😓」
「そもそも厚生年金は捨てがたい…!」
それなりに実績や経験も積んできたのもあるでしょう。
周りのクリエイター仲間からも「siestaさん、フリーでやらないの?」と言われることもあるのですが、何だか私には向かない気がしているのです;
以下に、私がフリーランスに向かない理由を詳しく書いていきます。
経理が面倒
昔から数字が苦手であります。
コーディングとかで数値を入れたりするのも難儀ですし、「rem」や「vw」といった単位もかなり手探り💦
その上、前述したようにかなりズボラ。。
領収書やレシートを何年も保管しておかなければならないのも非常に億劫なのです。
会計用ソフトもあるようですが、この上さらに何かを覚えようとする気力もない😅
経理の人を雇うという手もありますが、果たしてそこまで私が稼げるかどうか。。
まず、ここでつまづきます;
メンタル的に耐えられそうにない
クライアントとの関係
生来、精神的に強くない私。
良いクライアントばかりだと良いのですが、そうでない事は今までの仕事で知っているつもりです(あまりハッキリとは言いませんが💦)。
「(制作費を)ちょっと負けてよ」と言われたら、その都度負けてしまうでしょう。
金曜夕方に依頼が来て、「月曜の朝までにやっといてよ」と言われたら、用事があってもやってしまうでしょう。
一方的ではないミスでも、「アンタのせいだよ」なんて言われたら、何も言い返せずに謝ってしまうでしょう。
「契約を切られたらどうしよう」という不安にいつも怯えているであろう自分が容易に想像できます。
クライアントと対等な関係を構築して仕事をしていくのは、私にとってはかなり難しい事だと思えてしまうのです。
やっぱり安定志向
毎月収入に大きく変動が出るかもしれない点にも、ある種の恐怖を感じます😅
「もしかしたら、今月仕事ゼロかも」なんて考えると、日常生活のあらゆる事が手に付かなくなること請け合いです。
元々マイナス思考が強いのもあるでしょう。
「このまま仕事が来ないかも」「だんだん依頼が減っていくのかも」などと考えたりしてしまいます。
フリーランスになれば、大きく儲けられる月もあるでしょうし、まったく収入がない月も出てくるかもしれない。
こうした状況をある程度楽しめる方でないと、なかなか大変なのではないかというのが私の感覚です。
そこまで仕事が好きじゃない
最後に挙げておきますと、仕事にそこまで情熱がない。
書いておいて、さすがに自分でも突っ込みたくなりますが(^^;
休みの日は、できるだけ別の事をしていたい私。
それに残業も「もう良いかな」という感じなのです。
「仕事が好き」「新しい分野のデザインに挑戦したい」「もっとWEBデザインに向き合っていたい」というような情熱がないと、フリーランスで活躍していくのは難しいと考えています。
思うに、「フリーランスになるだけ」であるならば、そこまで大変ではないでしょう。
以前勤めていた会社を辞めてフリーランスとして働いているデザイナーも多いですが、その後自分自身でどれだけ世界を広げる事が出来ているか。
もし、変わらずその会社だけの仕事をしているのであれば、会社(雇用側)からすれば、言葉は何ですが「社会保険料を負担しなくていい職員」でしかないのかもしれません。
「派遣」を柱に「副業」というスタイル
前章にて、私がフリーランスに向かない理由を挙げてみました。
では、こんな私が採り入れているワークスタイルが何かと言えば、
《派遣+副業》
という働き方になります。
派遣社員であれば、比較的時間が自由に確保できますし、クリエイター系専門の派遣会社であれば「副業OK」という所も多いです。
「派遣デザイナー」を活動の柱にして、残りの時間で個人で請けた案件をこなしていく。
完全なフリーランスよりも安定性が高いですし、交通費などの経費もしっかり出ます。
何より年末調整&厚生年金が非常にありがたい(月間の総労働時間などの条件あり)👍
副業の案件数が多くなれば、派遣の勤務日を週4や週3に変えていくような方法もあるでしょう。
安定性もあり、かつ柔軟性もある働き方だと言えますし、フリーランスのみならず正社員と比べても、また違った魅力があると感じています。
このような《派遣+副業》という働き方も、今後のスタイルとして普及していくのではないでしょうか。
siesta