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ひと休みして、また歩き出そう

派遣のWEBデザイナーですが、試用期間で辞めてもOK? ~ 「合わない」時に我慢は要注意

派遣社員が試用期間で終了になっても、そんなにキャリアには響かない

私はかれこれ20年以上、WEBデザイナーを続けていますが、そのキャリアの大半を派遣社員のデザイナーとして歩んできました。

 

その間、勿論いろいろな事がありました。

 

仕事内容にやりがいを感じられ、良いメンバーに囲まれ、スキルや実績が上がるような職場に恵まれた経験も多くあります。

 

ただ一方、当然ながら「自分には合わないな」と感じられた職場もあります😥

 

ストレスをためながら働くのが嫌な私は、こうした就業先の場合できるだけ早くその職場を離れるようにしてきたのですが、その中では試用期間で終了した会社も数社あります

 

しかも、3社連続という事態も経験。。

 

さすがの私もちょっと焦りました💦

 

派遣社員とはいえ、これでは今後の職探しに響いてしまうのではないか、と。

 

「試用期間で終了」というワードには、何となく悪い印象があるものです。

 

「スキル不足」のように見られてしまうかもしれないですし、「人間関係が上手く構築できない人」のようなレッテルを貼られてしまうかもしれない。

 

しかし、です。

 

私の経験から言いますと、派遣社員に限れば試用期間で終了しても、キャリアや転職に悪い影響はさほど出ないと考えています。

 

特にWEBデザイナーのようなクリエイティブ系職種の場合、就業先である企業側に問題があるケースもあります。

 

終了理由がネガティブだったとしても、それをポジティブに言い換えて、新たなチャレンジへの意欲を見せることができれば、次のステージが待っているでしょう(もちろん、嘘とかはだめですが😅)。

 

まずは、派遣のWEBデザイナーがどんな理由で試用期間終了となってしまうかを見ていきたいと思います。

 

派遣社員のWEBデザイナーが試用期間で終了する主な理由

人間関係がつらい

WEB制作にまつわる人たちには、結構クセの強い人が多いです。

 

リアルで私を知っている人であれば、「人のこと言えない。あんたも大概だよ」と言ってくるかもしれません😅

 

人が働く時、「誰と働くか」というのも重要な要素になってきます。

 

同僚デザイナーの制作物を只々馬鹿にし続ける人もいれば、怒鳴る人やイヤミを言う人etc...

 

こういう人たちと仕事をしていくのは、結構大変です。

 

「上手くやっていこう」なんて思える余地もなく、「ちょっと無理かも」といった感情になってしまうケースが私にもありました。

 

職場環境に耐えられない

職場が綺麗かという点も、人によっては働き続けるための基準になるかと思います。

 

職員や清掃業者がオフィスを定期的に綺麗にしているか、あるいは分煙されているかなど。

 

長く働いていきたいと感じられるオフィスの雰囲気かどうか。

 

私の経験ですが、とある雑居ビルの一室に入っていた会社で、まるで掃除もしない所がありました。

 

EC(Eコマース、通販)を運営していた企業でしたが、オフィスにはホコリが溜まり、売れ残りの在庫が室内をほぼ占領していました。

 

始業時間後(「前」ではない)に社員がポツポツと出社してきて、一斉にコンビニで買ってきたパンをかじり始める。。。

 

「この会社にいつまでいなければならないのだろう」と、さすがに気が滅入ってしまった記憶があります😅

 

あまり言い過ぎても何ですが、オフィスの綺麗さはその会社の品位にもつながるのかもしれません。

 

事前に伝えられた業務内容と異なる

派遣社員の場合、雇用契約書に担当する業務が記されているのが通常ですが、入社後契約にはない業務を押し付けられるケースもたまにあります。

 

加えて、派遣会社の営業社員が、正確な業務内容を労働者本人に仕事を伝えていないケースも存在します。

 

WEBデザイナーであれば、「デザイン業務と聞いていたのに、画像加工ばかりだった」とか、「たくさん業務があると聞いていたが、実際は待機時間ばかりで暇でしょうがない」といった例になるでしょうか。

 

こちらも私自身の例になるのですが、デザインメインの業務を希望していたところ、コーディング中心の業務(しかも、かなり高度)を宛がわれた事があります。

 

コーディングがあまり得意ではない私には非常に重荷でした💦

 

営業に問い合わせたところ、「実はあの求人票は(業務内容を)簡単に書き過ぎていまして」と言われてしまい。。。

 

「だったら正しいこと書けよ」「そのように事前に伝えたら」とか思うのですが;

 

ちょっと自分の話が長くなってしまいましたが、入社後における業務内容のギャップも試用期間終了をもたらしてしまう要因となり得ます。

 

付け加えるなら、営業社員が間に入る派遣契約であれば、その営業社員の理解次第によっては、こうした事態がより発生する可能性が高いと言えるでしょう。

 

就業先と揉めてしまう

クリエイティブ系の仕事に限った話ではないのかもしれませんが、ブラックな職場というのは往々にして存在するものです。

 

「時間が許す限り、少しでも良い制作物を目指して頑張るのがデザイナーの仕事」などと言われ、連日終電までの勤務を強いられた経験が私にもあります。

 

「納得いかないと我慢が出来ない」、というより「急激に冷めてしまう」と表現した方が良いでしょうか。

 

理不尽な扱いをされると急にやる気がゼロになってしまう私は、これまでよく指揮命令者や上長さらには経営者と揉めてきました(その性格は変わらずで、今でも揉める事があります😅)。

 

試用期間中に揉めますと、大抵期間中に終了するというのが私の実感です。

 

これまた私の経験ですが、金曜の15時頃に大量の業務を出されて、「月曜の午前中までにやってこい」と言われた事があります💦

 

明らかにサービス残業の強要だったので、やらずに月曜を迎えました。

 

そしたらまあ、その指揮命令者と口論で😅

 

その後は完全に当指揮命令者から無視されてしまい、大した業務も来ず、そのまま試用期間終了で退職となりました。

 

スキル不足

技術や知識の不足で試用期間終了もあり得るケースかもしれません。

 

ただ、私の周りではあまり聞いたことがないです。

 

派遣社員の試用期間は1ヶ月しかなく、その間にスキル不足と認定するには判断が早す

ぎると思われるのかもです。

 

「もう少し様子を見て判断しよう」となるのだろうと考えられます。

 

したがって、もしスキル不足で試用期間が終了してしまった場合は、「担当していた業務が自分と合わなかった(得意分野ではなかった)」や「作業スピードを上げる工夫が必要かも」といった事を振り返ってみる必要があるでしょう。

 

ただ、前項のように就業先と揉めてしまった場合などに、体の良い理由として「スキル不足のため」などと通達されるケースもあり、一概に能力が問題であるとも言い切れない場合もある、と補足しておきます。

 

試用期間で終了してしまった後、新たな仕事を探す際のポイント

前章で見てきたように、派遣WEBデザイナーが試用期間で終了となる要因は様々です。

 

就業先に問題があるケースもあれば、デザイナー自身のスキルに拠る場合もあるでしょう。

 

では、もし前職を試用期間で終了した際、次の派遣先企業を探す際にはどのようなポイントに留意すればよいか。

 

以下に、各点をまとめました。

 

前職を悪く言い過ぎない

「職場の雰囲気が良くなかった」「恫喝された」「事前に聞いてた業務内容と異なる」「サービス残業」を強要されたetc...。

 

もし事実であれば、それらを確りと次の選考の際に、コーディネーターや営業社員に話しておく事がまず基本です。

 

ただ、言い過ぎは禁物です。

 

あまり悪く言い過ぎますと、自身にも悪かった点があるのにそれを覆い隠そうとしているようにも感じられてしまいますし、悪口になってしまうと本人自身の品位も疑われてしまいます。

 

特に試用期間終了後ですと、怒りや悔しさ火も収まっていない事も多いかもですが、あまり愚痴っぽくならずに、軽く済ませておくのが無難です。

 

派遣会社を変える

同じ派遣会社で改めて仕事を探す場合、直近の派遣先を試用期間で終了している事は、コーディネーターや営業からも当然把握されています。

 

終了の理由はどうであれ、「ひょっとしたら、また試用期間で辞めてしまうかも」といった考えは少なからず彼らも持っているものです。

 

場合によっては、あまり熱心には次の仕事を紹介してこない、といった事もあるかもしれません。

 

こうした状況に対処するという意味でも、別の派遣会社から次の仕事を探すのも手です。

 

他社のコーディネーターや営業担当からすれば、新しい人材を確保できるチャンスになります。

 

勿論、新しい派遣会社も「また試用期間で終了するかもしれない」という思いを持つかもしれませんが、それより何より「一枠」取れる可能性の方に賭けると思います。

 

終了理由はできるだけポジティブに

次の就業先を探すときに、コーディネーターや営業社員から、前職を試用期間で終了した理由を訊かれることがあるかもしれません。

 

その際もできるだけネガティブな表現は避け、ポジティブな理由に置き換えましょう

 

例えば、

 

「作業スピードが遅かった」 → 「じっくり正確に、ミスなく仕事をこなせる」

 

「メールやチャットでしか会話しない職場環境に合わなかった」 → 「対面での会話を重視しており、活気のある職場で活躍できるタイプ」

 

などになるでしょうか。

 

会社は本当に多種多様ですし、その会社で能力を発揮する人もまた様々です。

 

WEBデザインにおいても、それが当てはまります。

 

得意なテイストのデザインだったり、コーディングのルールであったり。

 

前の会社では活躍できなかったけれど、他の会社では生き生きと働けた、というような事例は私の周りでもよく見かけます。

 

かと言って、別に前の会社のレベルが高くて現在は低い、というのでは決してないです。

 

技術レベルの高さ低さというより、企業の求める技術とその人の技術が上手くマッチしたと言った方が良いでしょう。

 

前職で良い結果にならなかったとしてもそんなに消極的にならず、自分の活躍できる職場を見つけていく事が何より大切です。

 

心身に支障をきたしてまで働く事はない

WEBデザイナー派遣社員で働く良い点の一つとして、その会社から「脱出」しやすい事が挙げられます。

 

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制作系の職場の場合、長時間労働になりがちですし、同僚たちもちょっとクセのある人たちが多いです。

 

実際入社してみて、「こんなはずじゃなかった」「ここでずっと働く自分を想像できない」なんて事になるかもしれません。

 

正社員であれば、「せっかく入社できたから」「ボーナスもあるし」という思いもあり、頑張って在籍を続けるのも手かもしれませんが、派遣社員であれば無駄にストレスを溜めずに次の職場を探したほうが良いと私は考えています。

 

さすがに私のように、3社連続で試用期間終了というのも何ですが😅

 

あまり我慢し過ぎて心身を病んでしまうのは、あまりキャリアとして望ましくなく、派遣という原則期間で縛られているワークスタイルであれば尚更だと考えています。

 

 

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