- WEBデザインが好きではなくても、WEBデザイナーになれるか
- 私のWEBデザインへの向き合い方
- WEBデザインに特に興味がなくても、WEBデザイナーとして働くには
- 「表現したい」という想いが、何よりの原動力
WEBデザインが好きではなくても、WEBデザイナーになれるか
WEBデザイナーとして働くには、何よりWEBが好きじゃないといけない、か。
何かしらの商売をするにあたって、自分が扱う商品を好きだったり、あるいは興味を持つことは、ある種大事なのかもしれません。
WEBデザイナーであれば、日々ネットで世界中の「イケてる」サイトを探してみたり、どんな技術を使っているのか調べてみたり、はたまた「自分だったら、もっとこんな風に作るのに」なんて考えてみたり。
WEBデザインの魅力に取りつかれ、極端は言い方をすれば「寝ても覚めても」といった感じの人もいるでしょうし、またそういった人ほど、良いパフォーマンスを上げているのかもしれません。
さて、かくいう私の場合なのですが、WEBデザインが好きという想いは、まるでないです😅
誇張ではなく、本当に今日まで。
さらに言えば、興味もほとんどありません(自分で書いててもさすがに「なんてこった」の心境です💦)。
デザインの流行もまるで何処吹く風、最新のマークアップ技術も知りません。
たまに同僚が社内のチャットなどでニュースとして共有したりしていますが、「ほ~」という感じでスルー。。。
でも、そんな私でも一応WEBデザイナーを20年以上続けてきました。
今回はそんな、「WEBデザインがそこまで好きではないWEBデザイナー」の私が、何故現在まで仕事を続けてきたのかをお話しします。
私のWEBデザインへの向き合い方
「調べるためのもの」であって、「作るもの」ではない
まず私にとってWEBというのは、「調べ物のための道具」にしか過ぎない認識なのです。
日々の生活や仕事で知りたい事を調べるのに用いているだけで、使わないで済むなら使わない😅。
調べたら終了なので、「どんなデザインになっているか」とか「使いやすいUIか」などとか考えもしません。そんな暇ないって、という感じです。
あとはスマホゲームとか動画を観たりもしますが、ここでもデザインとか気にしていたら内容が頭に入らないので、余計な事は考えないようにしています(「『余計な事』とは何だ💢」「それが仕事だろ!」、とか言われるかもですが;)。
「WEBを制作している」という実感があまりない
「WEBデザイン」と一口に言っても、様々な働き方があります。
私の場合、サイト構築といった業務より、LP(ランディングページ/特集ページ)といった一枚物のページデザインやバナーを制作してきました。
どちらかと言えば、グラフィック系のウェイトが高い業務であり、チラシやリーフレットをデザインしているのに近い感じです。
WEBを制作しているというよりは、「自分が制作したグラフィックデザインがWEBに載っている」といったイメージでしょうか。
こんな事もあり、あまりWEBデザインをしているといった実感を私自身持っていないのです。
仕事からできるだけ離れて生きる
結構「仕事は仕事」と割り切っている節があります。
仕事柄、普段の業務とは別に個人的に「WEBサイト作れますか?」とか、よく聞かれるのですが、基本断ります🙇♂️
知り合いのフリーランスの方、案件規模によっては制作会社を紹介するのが常です。
前項に書いたように、WEBサイトの構築自体の経験があまりないのは事実ですが、休みの時間を削ってまで作りたくないのも本音です。
オフの時間にまでWEBデザインをしたいとは、とても思えません😅
あと、仕事で使えるレベル以上を目指さない。
私はコーディングが苦手なのですが、それを克服しようとして無理に頑張らないようにしています。
何しろ、勉強してもすぐに忘れてしまうので😅
「実務で使える最低限のレベルがあれば、とりあえず良いかな」といった姿勢でいます。
WEBデザインに特に興味がなくても、WEBデザイナーとして働くには
前章から、WEBデザインにそんなに興味のない人がWEBデザイナーとして働くためのポイントをまとめてました。
制作会社ではなく、事業会社を目指す
WEB制作会社の場合、まさに「作る事」が仕事になってきます。
最新技術も抑えておく必要があるでしょうし、デザインのトレンドなどにも敏感である必要があるでしょう。
制作会社において、WEBデザインが好きでなかったり興味が薄い人は、結構しんどいかもしれません。
まさに制作技術で勝負する世界ですので、好きこそ物の上手なれ。
自分から率先して、どんどん知識や技術を習得できる人が活躍できる世界と言えます。
もし、そこまで「WEBデザインが好き」と思えないのであれば、事業会社のWEBデザイナーの方が良いでしょう。
制作会社に比べ、比較的幅広い業務を要求されるので、WEBデザインの能力だけで評価されることは稀です。
何かしらのクリエイティブに携わる
WEBデザイナーもクリエイティブ系の職種であることから、何らか「表現」に携わった事がある人にも向いている仕事であると言えるでしょう。
音楽、演劇、ネイルアート、ダンス、絵画、CG(コンピューターグラフィックス)etc。
それがその人の「表現のベース」になっている事があります。
私が昔勤めていた会社の上司は、WEBデザイン技術の経験は浅くても、音楽をやっている人を積極的に採用していました。
表現方法は違えど、「何かを作りあげ、それを人に見せる」という行為には、クリエイティブの根底で何かつながるものがあります。
「WEBデザインがしたい!」という想いも大切であると思いますが、「表現がしたい!」という想いも、その人を突き動かす原動力になるのかもしれません。
「表現したい」という想いが、何よりの原動力
私自身も、「WEBデザインがしたい!」というよりは、「表現がしたい!」という想いが原点になっています。
最初のキャリアはDTPのデザイン事務所でした。
「これからはWEBの案件も増える」と言われて入社しましたが、実際は大半が紙のデザインでした。
「WEBが作りたい」という人だったら嫌になっていたかもしれませんが、私はWEBデザインに拘る気もなく、「とにかく表現に関わる仕事がしたい」という考えだったので、全然不満はなかったです。
そのうちにWEBよりも、ポスターやチラシなどのDTPの方が楽しくなっていったのでした😅
何か表現がしたい、その糸口としてWEBを選ぶのは、私はとても「あり」だと思っています。
一つの表現手段に携わることで、また新たな表現手段を見出すこともあります。
今私はこうして、たまに文章も書いていますが、これも「表現したい」という衝動の一つでしょう。
「表現がしたい!」という想いが原点こそが、長くクリエイターを続けられる秘訣のように感じています。
siesta